奈良県立民俗博物館・民俗公園  大和郡山市矢田町545 電話 53-3171

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町屋集落 
まちやしゅうらく

          県指定文化財 旧鹿沼家住宅
もと大和高田市永和町に所在していた町屋です。建築年代は文化9年(1812)だそうです。「請取普請状」が現存しており構造上もこの頃の建築と判断出来るようです。
所在していた町は東西に旧横大路(長谷街道)と南北には下街道の主要路が交差した場所で近世には宿場や商業の町として栄えました。

鹿沼家は横大路の北側に居を構え、代々米屋を営んできたようです。主屋は間口4間半、奥行約4間半、切妻造で正背面に庇をつけて屋根は桟瓦で葺き、外部は白漆喰の塗籠となっています。
表側の庇部分には格子を飾り、二階の両端には袖壁を付け、中央部に出格子を飾るところなどは町家特有の姿をよく表しているようです。

さて、平面の右手は通り土間とし、その前後を仕切り、表側の下手には米穀を並べた下店を設け、裏側は内向きの生活の場とするカマド・流しがあります。
このカマド上方は吹放し、煙出しをあけ小屋根をのせています。

一方、左手の居室は4畳敷きの整形4間取りとし、背面に3畳室が突き出した5室であります。なお、居室上手の半間通りに押入れを設け、3畳室でぽ床.仏間を付けています。

二階へは奥の押入れから、箱階段で登り下りするが、この二階部は建築当時のままで、居室に使われた形跡はなく、物置きとして使われたようです。

しかし、二階の軒は高く、小屋組に登り梁を採用して空問が広く、表側に出格子を付けています。これらは、建築後、居室を考考慮したものと考えられたようです。
二階に出格子を有するこの主屋は、古い例として残っています。 (出典 奈良県民俗博物館 展示案内パンフレットから)

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